JOURNAL / 2026-06-18

架空世界の断片を所有すること

終わった世界を、日常のそばに残すための小さな記録。

ゲームの中で歩いた場所は、画面を閉じると遠ざかっていく。それでも手元に残る書物、音、造形、記章は、その場所へ戻るための細い印になる。

ここで収めるものは、生活を便利にする道具ではない。もう一度そこへ戻るための入口であり、忘れないことを確かめるための記録でもある。

架空世界の断片を持つことは、何かを所有することより、記憶の置き場所を決めることに近い。棚の上、机の端、本の背表紙。その小さな場所に、かつて歩いた世界の気配が残る。

JOURNALへ戻る