JOURNAL / 2026-06-19

FromSoftware公式画集をどの順で見るか

画集は情報の束ではなく、かつて歩いた場所へ戻るための静かな入口になる。

FromSoftware作品の公式画集は、作品を説明し尽くす本というより、画面の奥に残っていた気配を紙の上へ移す記録に近い。最初からすべてを集める必要はない。いま自分の中でいちばん濃く残っている世界から開くほうが、棚に置いたあとも長く戻りやすい。

広い風景と装備の細部をたどりたいなら、ELDEN RING の画集は入口になりやすい。土地、人物、武具、建築の量が多く、ひとつの世界を大きく眺める感覚がある。Bloodborne は反対に、夜と獣と布の質感が濃く、一冊の中に閉じた夢のような密度がある。

DARK SOULS は、火や鎧や廃墟の記憶を静かに拾う本として見える。SEKIRO は、刀、衣、屋敷、崖、雨のような具体的な質感が前に出る。どれも単なる資料ではなく、プレイの後に残った沈黙を別の速度で見直すためのものだ。

このアーカイブでは、画集を RECORDS として収めている。比較して優劣を決めるためではない。自分の記憶に近い世界から一冊を開き、そこから別の世界へゆっくり移っていく。その順番が、収蔵の始まりとしていちばん自然に見える。

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