プラスチックの部品は、最初から遺物の形をしているわけではない。切り離し、合わせ、少しずつ輪郭を作る。その手順のなかで、ARMORED COREの鋼鉄は画面の外へ移されていく。
完成した機体だけが目的ではない。肩、脚、武装、関節。そのひとつずつを見ながら、かつて戦場で見失った速度や重量を思い出す。組み上げる時間そのものが、ひとつの記録になる。
棚に置かれた機体は、もう動かない。それでも、通信のざらつきや企業の影を小さく留めている。鋼鉄を組むことは、失われた戦場を日常の片隅に静かに固定することに近い。