JOURNAL / 2026-06-18

アートブックが記録になる理由

紙に残された線と余白は、攻略のためではなく、思い出すために開かれる。

アートブックを開くとき、そこにあるのは完成した画面だけではない。消された案、別の輪郭、未完成の余白が、作品の奥行きを静かに示している。

FromSoftware作品の周辺にある書物は、設定を説明するためだけの資料ではなく、世界がどのように沈黙を獲得したかをたどる記録でもある。

紙の重さ、ページをめくる速度、図版の配置。そのすべてが、画面の中では一瞬で通り過ぎた場所を、もう一度ゆっくり見るための時間を作る。

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